出席者:よろず請負人(師匠)、置き竿師、師匠だのみ松、、三番弟子、アヤ師、不漁中年
不漁中年の今日の仕事は、例によって置き竿師さんと一緒に床の雑巾掛け、そしてテーブルのセット。その後、漆風呂から乾き具合を確認しながら竿を取り出す。一部乾いていない竿をそのまま漆風呂に入れて作業開始。
広島のヘタ師さんから頼まれていた穂先の線覆輪は無事に乾いていた。これでやっと完成だ。なんとか送ることが出来そうだ。自分的には満足な出来映えだが、問題は目張を寄せ付けてくれるか?どうか?ヘタ師さんの腕に期待するきりない・・・
そして同じく先週山立てのつもりで塗った漆が中途半端に乾いてしまったので、再度絞漆を作ってヘチ竿に塗り、30分待って山立て・・・の積もりが表面が乾いていなかったので、更に20分ほど漆風呂へ入れて山立て完了。その後は、次のヘチ竿の矯めと節磨きで今日の作業は完了。
よろず請負人こと師匠は、置き竿師さんの漆刷毛の刷毛下ろしを作業中。
アヤ師さんは、次のろ色漆を塗るために前回の漆面を研ぎ出し中。この作業が漆塗りの結果に大きく影響する大切な作業だ。凹凸を無くして出来るだけ平面的に仕上げることがポイント。
三番弟子さんは、江戸鑢の目を清掃中。時々はこのように手入れをすることで、作業がスムースに出来るか出来ないかの差になる。
置き竿師さんは、インロー芯を作成中。これも曲がりを矯めて、菅込みに気を使う重要な作業。竿の応力が集中する場所だけに丁寧な仕事が要求される。
師匠だのみ松さんは、一部割れた穂先に仮巻きの作業。これといって無理な矯めを行ったわけでもないのに割れたらしい。鯊竿なので糸巻き後、漆で仕上げれば大丈夫・・・
渓流人さんは、2本仕舞いにする竿の中側を削る作業中。微妙な分を削って徐々にサイズを合わせてゆく。相変わらず丁寧な作業をしている。
今日のお昼は、よろず請負人こと師匠の手作り蒟蒻の味噌田楽が差し入れがあり、食後の美味しい一品となる。蒟蒻芋から作った蒟蒻は美味しく、後をひく田楽となった。
師匠、ご馳走様でした。